WEEK 1 / DAY 2

型を身体に入れる

1-2-3-4-5を完走する
2026.04.12 / 47min / Google Meet
3.5
OVERALL
D1: -- → 3.5
4.0
結論ファースト
D1: 2.0 → +2.0
3.0
質問スキル
D1: 1.0 → +2.0
2.0
致命的ミス
NEW
セッション概要
47分間の段階的負荷設計

構成台本読み(4回反復) → 三ノ浦さん模範実演(1回) → 龍アドリブ実践(1回)

目的Day1で体得できなかった型(1-2-3-4-5)を、まず台本で身体に入れ、実演で完成形を見せ、アドリブで現在地を炙り出す

結果台本パートで明確な改善。アドリブパートで致命的ミス(「HP活用してますか?」→ 「いらないかな」の方向に誘導)が発生。型の暗記と実戦適用の間に大きなギャップがあることが可視化された

到達度完了判定4項目のうち2項目クリア(接続詞削減、「大変申し訳ございません」ゼロ)。残り2項目(1-2-3-4-5を口頭で言える、止めずに通せる)は未達

6軸スコア
Day1との比較
結論ファースト 4.0 / 10+2.0
課題引き出し(質問スキル) 3.0 / 10+2.0
予算ヒアリング -- / 10
値引き判断 -- / 10
次アクション提示 -- / 10
継続提案 -- / 10
OVERALL 3.5
セッション詳細
3フェーズの進行と評価
A
台本読み -- 4回反復
00:00 - 13:00

三ノ浦さんの模範台本を4回声に出して読んだ。 回を重ねるごとに明確に改善が見られた。


改善点:

- 明るく話すことができるようになってきている(三ノ浦さん評価)

- 接続詞(えーと/あのー)がだいぶ減った

- 「大変申し訳ございません」がゼロになった


残課題:

- 「はい」で相手の盛り上がりを切る癖が残っている

- 田中(三ノ浦)が「はいはいはい」と乗ってきたタイミングで「はい」で受けると、流れが一度死ぬ

- 正解は「そうなんですよ」で繋げて温度を保つこと

三ノ浦(08:35) せっかく乗ってる感じのところを落としちゃってるから。「あ、そうなんですよ。同じ理由で結構今回も動いてらっしゃる会社さん多くいらっしゃって」って繋げる方がいいよ
B
三ノ浦さん模範実演
22:19 - 33:40

三ノ浦さんがクロノラボ営業として、龍が演じる田中に対してフル商談を実演。 Day1では開幕部分のみだったが、Day2では1-2-3-4-5の全フローを完走した。


実演の流れ(11分20秒):

1. 現在を知る -- 担当確認、ウェブへの関わり度合い、ドメイン管理だけと判明

2. キャッチボール -- 「感慨深いとかないですか?」「七年で部長、早いですよね」

3. 過去を知る -- 入社7年前、HP10年放置、業者依頼なし、総務=人事含む雑用

4. 未来を見せる -- 人事→求人→ハローワーク→Google検索→信頼性の論理展開

5. 商談へ -- 「画面共有させていただきますね」

龍(34:10) 別に喋ろうと思ってなくても喋っちゃうんですよね。お客さんもこの人と仲良くしようとか喋ろうと思ってないけど、俺と仲良く喋っちゃう
C
龍アドリブ実践
37:51 - 47:32

1-2-3-4-5の項目だけを見ながら、台本なしで商談に挑戦。 立ち位置確認まではこなしたが、中盤で致命的なミスが発生した。


致命的ミス(42:22~):

「ホームページを活用して業務されることとかってあったりします?」

→ 田中本人がHP活用して業務するわけがない。「ないです」しか答えられない質問。

→ 「ほったらかされてる風なんですかね」と追い打ち

→ 田中「もういらないかなって話も出てるんですけど」

→ その後、急にHP必要性の営業をかける形になり、流れが完全に破綻

三ノ浦(45:05) ないってしか答えられない質問をしたところが最悪やねん。田中さん本人がホームページ見たりとか活用して業務するとかあるわけないやん 三ノ浦(46:45) 全然その流れなかったのに、今の求職者ってホームページがどうのみたいな話されてるから、流れぶった切りで営業してきてるやんみたいな
Day1 → Day2 比較
具体的にどこが変わったか
接続詞(えーと/あのー/やっぱり)
DAY 1会話の3~4割が接続詞。三ノ浦さんから「接続詞が多すぎて」と指摘
DAY 2台本読み4回目で接続詞がだいぶ減少。三ノ浦さん「接続詞はあのとかえっとっていうのがだいぶ少なくなった」
「大変申し訳ございません」
DAY 1商談中に複数回使用。三ノ浦さんから「絶対NG」「下からいくメリットは一切ない」
DAY 2全セッション通してゼロ。完全に消えた
話の明るさ・テンション
DAY 1不安から喋っている状態。声が固い
DAY 2「いい感じで明るく話すっていうことができるようになってきてる」(三ノ浦さん)
敬語の距離感
DAY 1指摘なし(別の問題が多すぎた)
DAY 2アドリブで「様」を多用。三ノ浦さんから「距離縮めが難しくなる」「小規模に頼むメリットが消える」と指摘
質問の設計
DAY 1全てオープンクエスチョン。「困ることとかありますか?」→ 詳しくない人に答えさせようとしている
DAY 2(台本)二択で確認する形が身についた。しかしアドリブでは「ないです」としか答えられない質問をして致命傷
ゼロの分析
指導設計と技術の分解
ZERO ANALYSIS

指導の段階設計

台本読み(4回) → 模範実演(1回) → アドリブ実践(1回)の順番が正しい。 先にアドリブをやらせたら龍は混乱するだけで終わる。 台本で「正解の言い回し」を身体に入れてから、実演で「会話の温度感」を見せて、最後にアドリブで「何が足りないか」を本人に体感させている。

特に最後のアドリブで致命的ミスを出させたのは狙ってやっている。 台本4回で「できた感」が出た直後にアドリブで「全然できてない」を突きつける。 この落差が龍の「悔しいなぁ」を引き出している。悔しさは最強の学習動機。

模範実演の技術 -- 「質問」ではなく「確認」

三ノ浦さんは質問をしていない。確認をしている。

  • 「田中さんが一任されている形でよろしかったですか?」-- 二択で出す。相手は選ぶだけ
  • 「田中さんが触られる形ですか? それともドメインとかの管理?」-- 選択肢を与える

龍がやった「ホームページ活用して業務することありますか?」は一択(ない)。この差が致命的。

「設計された脱線」の技術

本題(HP)から外れているが、全部伏線。

  • 「七年で部長」→ 相手の有能さを認める → 信頼関係
  • 「感慨深い?」→ HPへの愛着がないことを確認 → リニューアルの心理的障壁を消す
  • 「変えたくないって人もいる」→ 「あなたはそうじゃなくてよかった」→ 味方になる

脱線に見えて全部ゴールに向かっている。 これが「楽しそうに話す」の正体。雑談じゃなくて設計された脱線。

求人ルートの論理展開 -- 実演の核心

  • 「人事もされてますよね」(事実確認)
  • 「求人はハローワークですか?」(現状把握)
  • 「ハローワークだと差別化できない」(課題提示)
  • 「求職者はハローワークで見てからGoogle検索する」(行動パターン)
  • 「田中さんも、お店に行く前にGoogleで調べますよね」(自分事化)
  • 「HPが古いと信頼取れない → 良い人材が来ない」(結論)

「HPが必要です」と言っていない。相手が自分で「確かに必要だ」と結論を出すように導いている。

フィードバックの技術

体感 → 疑問 → 解説の順。 先に言語化したら「ふーん」で終わる。体感があるから刺さる。 龍が「どこから流れ悪くなってますか?」と自分から聞いてきたのは、「何かがおかしかった」と体感しているから出る質問。 三ノ浦さんはそこで初めて具体的に指摘する。

改善余地

  • 龍の「良かった部分」の言語化がやや薄い。何が良くなったかを具体的に伝えると再現性が上がる
  • アドリブ後のリカバリー案(「じゃあ何を聞くべきだったか」)が明示されていない。ただし47分の時間制約では「致命的だった」を刻む方が優先度が高い判断も理解できる
レイリーの評価
コーチとしての所見
GOOD -- 禁止フレーズの消滅
「大変申し訳ございません」がゼロになった
Day1で三ノ浦さんから「絶対NG」と叩かれた禁止フレーズが、Day2では台本パート・アドリブパート含めて一度も出ていない。 意識的に削った結果であり、行動レベルの変化として高く評価できる。 指摘されたことを翌日には修正できる素直さは、龍の最大の武器。
GOOD -- 明るさの獲得
三ノ浦さんが「いい感じ」と評価した話し方
Day1は不安から喋っている状態だった。 Day2では声のトーンが上がり、明るく話せるようになっている。 これは台本を4回反復したことで「次に何を言うか」の不安が減り、余裕が生まれた結果。 台本が安心材料になっている。
CRITICAL -- 致命的質問設計
「ないです」としか答えられない質問で自滅
アドリブで「ホームページを活用して業務されることありますか?」と聞いた。 田中(総務部長/ドメイン管理だけ)がHP活用して業務するはずがない。「ない」以外の回答がありえない質問。

問題の本質は「相手の立場を想像できていない」こと。 台本では立ち位置確認ができていたが、アドリブになると「自分が聞きたいこと」を聞いてしまう。 三ノ浦さんの「確認」と龍の「質問」の違いがここに凝縮されている。

更に悪いのは、「ない」と言われた後に「ほったらかされてる風なんですかね」と追い打ちをかけ、 顧客を「いらないかな」の方向に自ら誘導してしまったこと。 その後にHPの必要性を説く形になり、商談の流れが完全に破綻した。
ISSUE -- 敬語の距離感
「様」の多用で小規模事業者のメリットを自ら殺している
アドリブパートで「田中様」を連発。 三ノ浦さんの指摘の通り、小規模事業者(クロノラボ)が選ばれる理由は「親近感・距離の近さ・融通の利きやすさ」。 「様」で距離を作ることは、その武器を自分で捨てる行為。

三ノ浦さんの比喩が秀逸:「三年間『様』って呼び続ける?」「胡散臭さ丸出しですごい頼みづらい」。 「さん」で十分。丁寧語と卑屈は違う。 三ノ浦(21:13) 小規模なところに頼むっていうところの大きなメリットって、相手の人間性が分かった状態でやれるってとこなんよ。なのにそいつがすごい作ってて、何々様の場合は素晴らしいですねとか言ってたら、もう胡散臭さ丸出しですごい頼みづらい
INSIGHT -- 「はい」で流れを切る問題
繋げるところと切るところの判断が違う
相手が「はいはいはい」と乗ってきたタイミングで「はい」で受けると、一度話題が終わったように見える。 繋がっている話を「はい」で切って、同じ内容をもう一度始めると「え?」となる。

正解: 「そうなんですよ。っていうのも~」で繋げて温度を維持する。

これは「一以上で返す」の基本。相手のテンション1に対して1.2~1.5で返すことで会話の温度が自然に上がる。 「はい」は温度0.5の返し。温度を下げている。
Day1からの成長マップ
何が変わり、何が残っているか
CLEARED
Day1の指摘事項で解消されたもの
- 「大変申し訳ございません」の連発 → 完全消滅
- 不安から喋っている状態 → 明るく話せるようになった
- 接続詞が会話の3~4割 → だいぶ減少(台本パート)
- 失敗を恐れて自分で止める → Day2では最後まで止めずに完走(アドリブ含む)
REMAINING
Day1から持ち越しの課題
- 型(1-2-3-4-5)を口頭でテンポよく言えない → Day2でも言えていない
- 相手の立ち位置を把握せずに進む → アドリブで再発(HP活用の質問)
- クローズドクエスチョンで地盤を作る技術 → 台本では改善、アドリブでは未定着
- アイスブレイクの技術 → Day2では基礎が先と判断され未着手
NEW ISSUE
Day2で新たに発見された課題
- 「様」の多用(距離感の誤り) → 「さん」に統一すべき
- 「はい」で会話の温度を下げる癖 → 「そうなんですよ」で繋げる
- 台本とアドリブのギャップが巨大 → 型の理解が暗記止まりで応用できていない
- 「ない」としか答えられない質問を無意識に投げる → 相手の立場を想像する力が不足
三ノ浦さんの名言
Day2で龍に刻まれた言葉
せっかく乗ってる感じのところを落としちゃってるから。「そうなんですよ」で繋げる方がいいよ
08:35 -- 相槌「はい」の問題点
中身は毎回アドリブになるべきなのよ。定型文に価値はないから
21:55 -- 台本は型であって、正解ではない
楽しそうに話すことやな。興味を持って話すこと。自分事にして話すこと。相手に最大限の興味を持つってこと
34:22 -- 三ノ浦さんの商談の秘訣
一に対して一で返したらあかんから一・五で返す。そしたらどんどん温度感が高くなっていって、気づいたら話してるうちにテンション高くなって、打ち解けて話しちゃってたっていうことが起きる
35:41 -- 「一以上で返す」の原理
ないってしか答えられない質問をしたところが最悪やねん。田中さん本人がホームページ見たりとか活用して業務するとかあるわけないやん
45:05 -- 致命的質問の分析
三年間「様」って呼び続ける? 小規模なところに頼むメリットって、相手の人間性が分かった状態でやれるってとこなんよ
20:33 / 21:13 -- 距離感の本質
Day3に向けて
次にやるべきこと
1
「確認」の型を叩き込む
龍の最大の弱点は「質問」と「確認」の違いが体得できていないこと。三ノ浦さんの実演で使われた二択確認のパターンを抽出し、自分の言葉で10パターン作る。「~ですよね?」「~という形ですか?それとも~ですか?」の形。
2
「一以上で返す」を意識したアドリブ練習
相手が1のテンションで返してきたら、1.2~1.5で返す。「はい」ではなく「そうなんですよ」「あ、まさにそうで」で繋げる。会話の温度を下げない。
3
「様」を「さん」に矯正
アドリブで「様」が出る時点で距離感の設定がズレている。小規模事業者としての武器(親近感・融通)を意識して、「さん」で統一する。
4
致命的質問のリカバリー案を準備
「HP活用してますか?」の代わりに何を聞くべきだったか。三ノ浦さんの実演では「人事もされてますよね」→「求人はハローワークですか?」の流れ。相手の業務に紐づけて聞くこと。「ない」と答えさせる質問を絶対にしない。